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文弱日記

文学とサブカルとお役所生活

ぶんつう!(1通目)

手紙

紗也加さんへ

 拝啓。お手紙ありがとうございました。
僕の高校時代を思い出しながら、楽しく読ませてもらいました。
 小春日和と呼ぶに相応しい今の時期は、秋風も清涼といった感じで心地よく、とても自転車通学に適した時期だったなぁ、と記憶しています。これが来月ともなると、肌を切るかのように冷たい冬風の季節となりますからね。何卒ご自愛を。
 東京は台風が来て以降は、いっきに冷え込んでしまいました。先日、衣替えで秋服を出したばかりなのですが、周りではちらほらコートやダウンを着ている人を見るようになりました。東京にお越しになる際は、もう冬だと覚悟したほうが無難かもしれません。
 ぼくが読む本は、紗也加さんに合わせた、と思われそうで恐縮なのですが、最近は太宰ばかりです。中高時代に太宰作品は一度通ったのですが、猪瀬直樹の「ピカレスク」、批判的に太宰を読み返すようになり、気づけば再びハマっていた、という感じです。太宰作品は「青春のはしか」と言われるだけあって、もう卒業してないといけない年齢なのですが、未だ抜け出せず。適齢期に、ちゃんと太宰にハマれている紗也加さんが羨ましく感じます。同級生で話が合う人が少ないっていうのは、わかる気がします。ぼくの年代もそうでしたから。ただ、大学生にもなれば、太宰好き、強いては文学好きなど掃いて捨てるほどキャンパス内で知り合うようになるのでご安心を。太宰治以外だと、北杜夫や内田百閒などをよく読みます。現役高校生の紗也加さんが、どんな思いで太宰を読んでいるのか、とても気になったので、よかったらレビューを1本お願いしたいです。
 書きたいことはまだまだありますが、これ以上書けば変態が臭ってしまいそうなので、今回はこの辺りで。乱筆遅筆のほど、ご容赦お願いします。
 ご息災ありますよに。


草々頓首 坪内○○