文弱日記

文学とサブカルとお役所生活

歯医者行かなかった

歯医者行くと嘘をつき今日は有給を取った。休みなのに早く起きた。平日家で一人見るNHK教育はあの頃と同じ罪悪感を湧かせる。ホワイトニングでもと適当に用件を作って高幡不動の歯医者に向かった。

 
京浜東北線で起きた人身事故の影響で、西への電車のダイヤも乱れてる。10時だっていうのに電車内は人でいっぱい。サラリーマン。自覚ないのかな。 
 
 
 
地元沖縄は全国でもイチニを争う貧困地域。スーツを着ているのは詐欺しか布団の押し売りマンか取立人くらい。スーツは悪い人の服装だと思ってた。不動産自営業の父も例に漏れずスーツを着ない。アロハシャツとかポロシャツみたいな服装で毎日職場に向かうのだった。サラリーマンって何?よくわからないけど憧れだけはあった。だってカッコいいじゃん。ショッカーみたいでさ。将来の夢、という学校の宿題でぼくは「サラリーマン」と書いた。無知とはほんといいものだと思う。あの頃のぼくは自発的にサラリーマンを選んだ。消去法的に仕方なく、というわけではなく。父はそんなつまらない職はやめろと言った。学がない男はこれだから、と思った。でも今思えば、きっと不動産屋を継いで欲しかったのだろう。就活中だった大学3年生の冬、父は若い頃はオールバックの野村マンだったことを親戚のおばさんに教えられた。キング・オブ・ショッカー、詐欺師界、お布団押し売り界の王。色々あって辞めて沖縄に逃げ帰ったらしい。そりゃサラリーマンはやめろって言うよね。今やぼくもサラリーマン、あの時の夢を生きてる。
 
 
 
 
プシュー
まもなく高幡不動、大高幡不動に到着です。
高幡不動の次は北野に停まります。
 
 
 
結局歯医者には行かなかった。ホワイトニングは事前予約制って看板に言われたから。有給の取得に理由なんて必要ない。サラリーマンの権利だから。