あのとき、将来のこと

数年前、サークル女先輩の内定祝い飲み会でのこと~~

 

「ところで、みんなはもう就活のこと考えてるの?」

 

「おれは一応インターン2社受けてるよ」

 

「働く気ないんで、いちおう法科大学院に行こうと思ってます」

 

「ぽきおくんは?」

 

「まだそんな焦る時期じゃなくないですか?」

 

「もうすぐ解禁日なんだよ!何か準備とかしてないの?」

 

「特にまだ…(卒業できるかどうかも怪しい単位だしなぁ…)」

 

「何かなりたいものとかないの?」

 

「先輩ぽきおがかわいそうですよwこいつ2浪だし将来のこととか考えたら自殺しかねませんよwww」

 

「よ!24歳学生!」

 

「みんなふざけないで」

 

「おれは……上条 当麻かなーやっぱw一応オタクだけど彼女いるし、退けない性格だしそこら辺とかめっちゃ似てるって言われる、上条 当麻になるわ~www」

 

「……マジメに心配して損した」

 

(ホントに本当は、隣にいてもあなたに恥をかかせない、あなたに告白ができる立派な男性になりたかったです……)

 

渾身の自虐もやや滑りみたいな雰囲気。でもみんな酔ってたからよかった。

 

今でもたまにこのときの光景を思い出して、「わーー」と奇声を発してしまう。