ふたりで食べて飲んでの7000円、値段もあまり高くない。
メガハイボールを飲みながら、ぼくは下北沢にまつわる彼女の思い出話を聞いた。
「お互い高校生じゃないんだしね」
「え?なに?」
「お互い高校生じゃないんだしね」
「そうだよね」
煩い店内が悪いのかはたまたぼくの動揺した通らぬ声が悪いのか、ぼくの渾身のワードチョイスは彼女にさほど響いてない様子。
━━お互い高校生じゃない
いい年した大人がふたり、歳相応の恋愛経験、失恋話などひとつやふたつ持ってて当たり前。だけど、聞けば聞くほど苦しくなる。処女厨の気持ちがよくわかる。
━━その○○ってオトコよりもぼくの方が好き?
聞けたらどんなに楽だろうな。
店内は煩い。
「○○さんってそういえば小池徹平に似てないですか?」
「え、ちょっと待って待って、メガネ外してこう離れて見てみると…」
「そんなことないない。初めて言われたわw」
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「その去年1番話題だった映画のマッドマックスよりも、ガルパンってのが仲間内では好評だったんだけど知ってる?」
「女の子たちが戦車乗るやつでしょ?それしか知らないけど」
「端的に言えばそうなんだけど、そこらの萌ミリと違って考察が丁寧でさ」
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「今日は明日が休みなんでコンビニで酒とつまみを買ってから滅多に人が来ない所なんで、そこでしこたま酒を飲んでからやりはじめたんや。3人でちんぽ舐めあいながら地下足袋だけになり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるして〜…」