不眠

東京では自殺する若者が増えています。

 

スーツがない。

金がないからスーツが買えないのもあるが、スーツにそれほどの価値を見出していないからでもある。酸っぱい葡萄かもしれないけど。

先日居酒屋トイレで吐いたゲロがスーツに飛び散り、「もうこれだめだな」となって駅のゴミ箱に捨ててきた。

手持ちのスーツはあと一着。3回目のセンター試験の前の週だったかに、成人式用にと父が買ってくれたもう8年物になる古ぼけたスーツだ。

ちなみに駅のごみ箱に捨ててきたスーツは、就活が始まった際に父が買ってくれた黒のリクルートスーツ上下3万円のものだ。これも5年目の年代物。

 

現在ご存命のそのスーツ、クソダサい、というよりは使いすぎてみすぼらしいものだから、倹約家な妻にさえ「こんなの着てたらより小物の見られるよ?お金あげるから買ってきて」と言われる始末。しかし、なんだかおっくうだし、結婚してもう身なりなんてどうでもよくなってきているので、結局スーツは買いに行っていない。

 

そんな話を職場の人たちにしていたら、「わかります」と先輩が一言。これが地方公務員ってやつか…とぎょっとした。やばないこの人?と思った。

これではいかんな……。

 

そんなこんなあって、今月のマルイのセールの日にスーツを買うことにした。新しいスーツを着て出勤するのは新年度から。それまでは、成人式用に買ってもらったこのスーツを着続けることになる。センター試験前ということもあって、成人式には結局行かなかった。