無理な電話

携帯を壊してしまって1週間が経った。

はじめは「ツイッターができない」や「LINEが確認できない」等、不便に思っていたけど、いざかしこまってパソコンでツイッターを開いてみると、特につぶやきたいこともなく、気づけば別に必要としない生活になっていた。

LINEもしかり。1週間ぶりにパソコンでインストールしたLINEで通知を確認してみると、来ていたのは串カツ田中<公式.>からの営業通知のみ。

もういいやと思った。携帯がなくとも楽しくやっていってる。

 

変な連絡にビクビクしなくてよい。

 

悠々自適な1週間で、「このまま携帯なくてもいいかもな~!」と強がっていた矢先、本当の鬱病からの電話が、なぜか妻の携帯にあった。(何で知ってるの?)

 

その人の話は妻にもむかししてたことがあったので、「君に」と妻から電話を受け取る。「死にたい」だの「いま踏切の前」だの「あの病院には行きたくない」などの話が続く。1時間ほど。

 

「死んだらダメだ」

 

なんていつもの言葉はついぞや口から出ず、妻の顔色を伺いながら「そっか」とだけ1時間言い続けた。