何をしても満たされない気がする。満たされないっぽい。満たされるはずもない。そう言ってごろごろしているうちにも、もう寝る時間。 「それは罪です。過ぎていく時間がその刑罰なのです。」 何もかも満たされているような、だからこそ何か足りないような。 …
「負け組でいいよ、別に。これはぼくの人生だ」 そう言ってぼくはエリカの手からコントローラーを奪い返した。 彼女はしばらく何か言いたげに立っていた。脳天気などうぶつの森のSEが部屋中にピコピコ響く。 間が悪いな、とぼくは思った。ただ、テレビの音量…
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