2023-01-01から1年間の記事一覧

ライブドアブログで会った人なの

トラウマ・ロリポップという、当時はまだ隙間だったジャンルでそこそこ売れたバンド、アーバンギャルド。 彼らが10年以上前に出した迷曲に「保健室であった人なの」という曲がある。特徴的なフレーズを繰り返すこの曲、「なにかネタ元があるんだろうな」とぼ…

転職活動エピソード4

地方公務員を辞め民間のIT企業に転職してしばらく経った。 転職活動なんてとっくの昔に終わったから「転職活動エピソード」のタイトルで続けるのはどうかと思ったけど、早くも次の転職を考えるようになったので、このタイトルで続けることにする。以下、早く…

ベッドタイムストーリー

家族3人、川の字になって寝るため妻と会話ができない。娘は自分の入れない話を始めると怒るので。 しょうがないから、妻に話したかった「友人が30すぎで童貞を捨てるまでの顛末」を"K君ごっこ"という人形劇で再現したところ娘に大ウケ。もう5回は上演した。 …

転職活動エピソード3

30代、未経験、IT転職、現職地方公務員 だったので、分をわきまえて条件はできるだけ低くした。 会社規模:中小ベンチャー 年収:400万 年休:100日 結果、第一志望としたチャットボットの開発会社から内定を貰えた。提示された条件は以下のものだった。 (…

転職活動エピソード2

未経験エンジニアの募集のほとんどは詐欺だ、という話を聞いた。 『月給30万〜で君もPythonエンジニアだ!』 の文句に惹かれていざ入社してみると、SES(客先常駐エンジニア)とは名ばかりの、コールセンター業務に月給20万で従事させられている例がザラらし…

転職活動エピソード1

30代で未経験だけどITエンジニアになりたくて、藁にもすがる思いでITコンサルの兄に相談したところ、『テスター』という業種を勧められた。 デバッガーとも呼ばれるその業務は、プロダクトをありとあらゆる角度から触り尽くすこと。ITとは名ばかりのライン業…

転職活動エピソード0

「OCRの営業兼開発者になりたい」と思い、ちょうど募集を出していたある中小企業の採用面接に応募すると、社長が面白がって会ってくれることになりました。 民間経験無しの30代地方公務員は転職市場では雑魚。「300万スタートの中小企業でもいいか」と腹を括…

テクノは生きている

特別お題「今だから話せること」 ぼくらの結婚式のアルバムをめくりながら、その男は言った。 「これじゃあ細君というよりも"太君(ふとぎみ)"やね」 ぼくは苦笑するしかなく、その男の隣に座った妻は怒ったような声で「これでも40キロ台でした」と答えた。 …

シーサイド美術館

その曲は気だるいピアノの演奏から始まる。 筋肉少女帯を脱退して迷走に迷走を重ねていた大槻ケンヂが、特撮というバンドで発表した迷アルバム『夏盤』。その最後を飾る曲、それがシーサイド美術館。 誰も来ない、というかそもそも人すら住んでいない地方の…

娘は天才かもしれない

親バカの自覚は十分にあります。 2歳2ヶ月の娘は天才かもしれない。 娘は論理的思考力がある。先日、娘と一緒にお風呂に入っていたとき、ぼくの股間を指差し「パパはしっぽあるのにママはしっぽない……」と独り言。 その後十数秒間考えるような仕草をして「あ…

ポケモンごっこ

22歳の新人と30歳のぼくの同期がポケモンのアニメの話をしていた。 「30にもなって何がポケモンだよ」と、ぼくは内心嫉妬しながらも、可愛い新人と楽しそうに話す同期の話を盗み聞く。サトシがついに引退するという話らしい。 「ポケモンとか懐かしいなぁ。…

職場がはじまるまで。それまでは人にふれてさみししをごまかす。 はじまってしまったら、忙しくて疲れてねむる。 こうやってするのも、あとすこしだけ。 仕事と労働組合と育児と保護者会に追われ所帯染みたしまった心を解すのは、ネットで見つけたメンヘラの…