昔読んだ誰かのエッセイに、失恋だが最愛の人の死だがで「空が落ちてきた」ような感覚、絶望とも形容しがたい、足がワナワナと震え失禁し腰が抜け動けなくなったため病院にまで運ばれた人の話があった。
よく腰を抜かした夢を見る。全裸で街を歩いていたり、幽霊に追われていたり、プリズムの影に怯えたり。起きた時には汗グッショリで、その日一日は食欲もわかない。
何かの病気だろうと、東洋医学に西洋医学に答えを探すけど徒労に終わる。中野ブロードウェイの手相占い師に相談したところ、前世ヘビでもイジメたんだろう、とつれない答え。思春期に蓄えたオカルト知識によると、そんな低俗霊ではなく、生霊の類いなのだ。
仕事のストレスで職場でも吐くようになってしまった。薬もを貰おうと医者にかかると、曽祖父の生い立ちまでヒアリングを受け継ぎ接ぎの記憶で4代前の話までした。
祖父の代、部屋で本を読んでいたら「アカにかぶれる」と本棚ごと燃やされた話を医者にしたところで、自分の作り話だったことに気づく。
出された薬を飲み始めて、躁鬱は落ち着きツイッターを開くことに少なくなった。