社会人

中卒が代

どうしようもなく人に弱音を吐きたくなったとき、あとおっぱいを見たくなったとき、ぼくはキャバクラに行く。 最近の若者はキャバクラよりもコンカフェ派と聞くが、学校が嫌いだったぼくは、あの文化祭の延長のような空間がニガテで、むしろギラギラした夜王…

初めての後輩

前の職場、役所での話。 2020年、役所に就職して6年目の春。 初めてぼくの下に後輩が付いた。新卒の女の子だ。 新卒はまず配属されないような電算部署-当時のぼくは「表に出せない人材の座敷牢部署」と呼んでいたーだけあって、新卒が配属されることは稀だ…

転職活動エピソード4

地方公務員を辞め民間のIT企業に転職してしばらく経った。 転職活動なんてとっくの昔に終わったから「転職活動エピソード」のタイトルで続けるのはどうかと思ったけど、早くも次の転職を考えるようになったので、このタイトルで続けることにする。以下、早く…

転職活動エピソード3

30代、未経験、IT転職、現職地方公務員 だったので、分をわきまえて条件はできるだけ低くした。 会社規模:中小ベンチャー 年収:400万 年休:100日 結果、第一志望としたチャットボットの開発会社から内定を貰えた。提示された条件は以下のものだった。 (…

転職活動エピソード2

未経験エンジニアの募集のほとんどは詐欺だ、という話を聞いた。 『月給30万〜で君もPythonエンジニアだ!』 の文句に惹かれていざ入社してみると、SES(客先常駐エンジニア)とは名ばかりの、コールセンター業務に月給20万で従事させられている例がザラらし…

転職活動エピソード1

30代で未経験だけどITエンジニアになりたくて、藁にもすがる思いでITコンサルの兄に相談したところ、『テスター』という業種を勧められた。 デバッガーとも呼ばれるその業務は、プロダクトをありとあらゆる角度から触り尽くすこと。ITとは名ばかりのライン業…

テクノは生きている

特別お題「今だから話せること」 ぼくらの結婚式のアルバムをめくりながら、その男は言った。 「これじゃあ細君というよりも"太君(ふとぎみ)"やね」 ぼくは苦笑するしかなく、その男の隣に座った妻は怒ったような声で「これでも40キロ台でした」と答えた。 …

保護者会で袋叩き

繁忙期と業務改善のアプリ作成が重なり、この4月は例年にない忙しさ。 平日は毎日21時までの残業し、休日出勤だって出勤している。 計12連勤。身も心もボロボロだ。 「もう80時間には届いたかな」と思ったらまだ40時間。 4月末までこのペースで働いても、過…

義父はちいかわ

義父の名前で検索をすると、爆サイやグーグルマップの口コミに書かれた奇人エピソードがヒットする。 記念にエコーの写真を貰えないか、と相談した際には、「素人が見てもわからないでしょ」と鼻で笑われ断られました。 長男の出産の際に利用しましたが、対…

共同体考

最近読んだ政治学の本に以下のような記述があった。 人は以下3つの領域に包括されてきた。 【第一領域】愛情 家族、恋人、友人 【第二領域】権力 国家、地域コミュニティ、宗教、労働組合 【第三領域】貨幣 市場 資本主義の進展により、第三領域が第一、第二…

ガンジャもくもく吸おうじゃないか

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 ライブドアブログ時代も含めるとこのブログは始めて10年になる。 当初は真剣にインターネットに向かい合ってたものだから、いろんなことを記事にしていた。月1,000円も支払ってはてな有料プランを続け…

前進

「俺らが浪人生だったとき、元クラスメイトのFB見て回ったことがあったじゃん。 確かまさき君がデキ婚して子供ができたばかりの時期でさ、 ……そうそう確か19の夏だ。 あのとき、赤ちゃんと一緒に映る彼のpostを見て『土人だな~w』って笑ったよな。 けど、3…

労働組合疲れ

ぼくは職場の労働組合でまぁまぁ偉い立場にいる。 数百人の組合員を束ねる役職(オタクなのに!?)に就いている。 この役職には就きたくて就いた、というよりは、前任者である人が後継者を見つけられず、長年その職責に苦労されているのを見るに見かねて自…

月と六ペンス サマセット・モーム

先日、公安調査庁に勤務するツイッターのオタクと食事をした。 会うなり早々に自分の所属を名乗っていたので、きっと仕事はあまりできない方なんだと思う。 「もともとは県庁が第一志望だったけど、落ちた。国家総合職の官庁訪問でも第一、第二志望に引っか…

ポルノ動画を観なくなりました

繁忙期により月80時間残業×5ヶ月目に、妻の母と妻の祖母の借金問題に、労働組合の分会長としてのオルグ(勧誘のことです)ノルマに、と最近は疲れることばかりが続き休む暇がない。 しかもコロナ禍ときた。 この生活唯一の癒やしが、毎日アプリを通じて保育園…

【レビュー】不思議のダンジョン 風来のシレン5plus

先日、『信長の野望 創造』を買う際にsteamを利用して以来その便利さの虜となり、今日だけでも計3本のゲームを購入した。 特にハマっているものタイトルが、先々週購入した『不思議のダンジョン風来のシレン5 plus』。 この10日で80時間プレイした。これは平…

信長の野望 創造 with パワーアップキッド を買って

コロナ禍もマジメに出勤し、組合行事もしっかりこなしたご褒美として、前から欲しかった『信長の野望 創造 withパワーアップキッド』を買った。 SteamというWindowsのソフトウェア経由だったので、初期投資はたったの9800円。 結論から言うと大当たり。30歳…

離婚した人の話

空前の離婚ブーム到来。 ってくらい周りの人たちが離婚してる。今日だけで2組聞いた。 その中の1組の話。 前に会った関電のOLが「離婚しました」とツイッターで呟いていた。 原因は恋愛体質な自分にあるとか。 「かわいいとか、好きとか、もうそういう言葉…

家族の不幸な話

むかしNHK教育で放映していた『ボーイミーツワールド』というアメリカのホームドラマが好きで、小学生のぼくはよく観ていた。放送時間はたしか19時~19時半。 天才テレビくんの後の枠で、ちょうど母親が仕事から帰ってくる時間帯だった。 ある日の回で、主人…

つまらない話

「やっぱり私たちみたいなさ、薄っぺらく頭も悪い人間の話す話に深みなんてないからさ、しゃべってても誰も聞いてくれないわけよ。 彼氏も家族も誰も私の話なんて聞いてくれない。 でもね、恋って不思議なもので、たとえどんなツマラナイ話でも、好きな人の…

嘘も方便

彼は三十数年間警察官僚として昼夜なく働き、結果良い天下り先に恵まれたの。 「さあこれから第二の人生だ!家庭を顧みなかった数十年だったから、妻には迷惑かけっぱなしだった。たくさん旅行に行ったりして慰労してやろう」 と思っていた矢先、妻は病気で…

来世は女に生まれたい

これはマズイな、と思って以来、ことあるごとに「妻がね」「嫁がさ」「嫁の母もこれが好きで」等々を口にしてたら、「何を恐れているんですか?」と鼻で笑われた。 来世は女に生まれたい。

後輩とバーで飲んで

高校時代は強豪の剣道部に入っており、週7で部活漬けの灰色の青春。 楽しかった思い出といえば、女性の先輩が部の掟を破りSNSを利用していたのが顧問にバレ、防具なしで突きを喰らい肋骨が折れたことぐらいだ、と後輩は言った。 え、なにそれは…… とコメント…

キャバクラでの話題

先日、上司とキャバクラに行った。 上司は異常独身男性を絵に描いたような人で、ぼくとは4年の付き合いになる。よくメダロットの話や、アベンジャーズの話をする。 彼はとてもいい人なんだけど、周囲から少しズレていて、だからこそぼくとはとても仲が良い。…

同窓会

肩まで出した健康的な装いで、夏色に染まった肌をした彼の妹が言う。 「○▲※?だいぶ前に治ったよそれw メンヘラなんて青春の麻疹みたいなもんでしょw」 もうそんなもの飲んでない、と彼女は続けた。 そっか…そうだよな。 むかしぼくが好きだった弱った女性は…

キャリアの勉強がんばるぞい!

こんばんは。どうもぽきおです。 今日は仕事も繁忙期をちょうど過ぎたということもあり、仕事は8時~18時の9時間労働(お昼休み1時間)で終えることができました。空が青いうちに帰れると人権を感じるね。 もうすぐ給料日ということもあり、勤務中、給与明細…

ネナベ

先日の話の後日談です。 結論から言うとその日に会ったツイッターのインフラマン、女性でした。25歳のOL。ネナベでした。 議員会館での陳情帰りということなので、田町のカレー屋さんで会う。 「あぁ?!女だったの?」 組合の話そこそこに、2時間近く互いの…

無理な電話

携帯を壊してしまって1週間が経った。 はじめは「ツイッターができない」や「LINEが確認できない」等、不便に思っていたけど、いざかしこまってパソコンでツイッターを開いてみると、特につぶやきたいこともなく、気づけば別に必要としない生活になっていた…

さよなら平成インターネット

ぼくは平成2年生まれ。小中高とインターネットに恋焦がれていた。 何度か書いているが、ぼくがインターネットに自由にアクセスできるようになったのは20のとき。上京してからのことだった。 郷土沖縄で過ごした20年間、その間はパソコンはおろか携帯すら持…

平成死亡遊戯

インターネットの世界ではふとしたきっかけで死人と会うことがある。 なんでも、霊子という粒子を電脳空間が媒介することであの世と交信ができるのだそうだ。 しかし霊子に対応した回線はADSL回線までで、光回線は非対応らしい。 平成が終わりを迎えるのと時…