繁忙期と業務改善のアプリ作成が重なり、この4月は例年にない忙しさ。
平日は毎日21時までの残業し、休日出勤だって出勤している。
計12連勤。身も心もボロボロだ。
「もう80時間には届いたかな」と思ったらまだ40時間。
4月末までこのペースで働いても、過労死ラインと呼ばれる80時間は越えそうにない。
自分の体力のなさに唖然とする。
マルチタスク非対応のスペックのため、今月は仕事以外のことを考えるのが苦痛だ。
そういうわけで労働組合や保育園の保護者会のグループLINEを無視していたら、どちらも炎上してしまった。
ぼくはこう見えて労働組合、そして娘の保育園の保護者会の偉いポジションなのだ。
それでも仕事以外のことを考えたくないのでLINEは見てない。
通知欄には物騒な言葉が並ぶ。
ここで自己弁護。
代表職に就くぼくのサボタージュが原因で何か大きな問題が起こったとしても、そもそもそんな人間を責任のある職に就けたのは皆であり、構成員全員が参加した民主的な手続きをもって選ばれた代表であるぼくの失態の責任は、皆に等しくある。
労働組合の書記長職も保護者会の会長職も、誰もが面倒な立場を嫌がりぼくをそのポジションに推薦し、反対票もなく全会一致で就任を承認したという意味において、彼らも共犯なのだ。
保護者会長を決める保護者会総会の日、ぼくが推薦を受け入れ立候補を表明すると、周囲がざわついた。
「例年くじ引きで決定していたから、今年は会長職に立候補者が出てくれて助かった(私が選ばれなくてよかった)。」
という安堵の笑顔を誰もが浮かべていた。あれほどグロテスクな笑顔もない。
「俺の不履行はお前らの不履行だ」
とかなんとか逆ギレしながらも、やはり「裏で文句を言われている」という風の噂を聞くにつけて心を痛める。
ぼくへの反対者が直接文句を言いに来たこともある。
怒り心頭な彼らに対し、
「ぼくのやり方が嫌なのなら、どうぞ替わって下さい」
と言うと
「そういうことじゃない」
と捨て台詞を吐き彼らは帰っていくのだった。
こんな適当な運営でもどうせ来年度も立候補者はでないのだろうから、ぼくが続投することになるんだと思う。
責任を皆に押し付けることができる、という点こそ民主政治が独裁政治に勝る柔軟性であり防御力の高さだ。
今日は久々の休みだったので、心には余裕があった。
今朝久しぶりに双方のグループLINEを開きこれまで溜まりに溜まった返信を行う。
この立場に、例えば金銭的な報酬が発生したり、私的制裁権なんかが付与されたりしたら、きっと競争率も上がって組織は健全に機能するだろうに、といろいろと夢想した。
「立法府改革のヒントはここに詰まっているのかもしれない」
とか思いついたりもした。
意趣返しなのだろうか、10時間経ったいまでも双方のグループLINEからの返信はない。