2016-01-01から1年間の記事一覧

青春の文学

太宰治を嫌う人は多い。 たとえば作家の三島由紀夫なんかは『小説家の休暇』というエッセイの中で、太宰について興味深い発言をしている。―自分がいかにダメかということをあれほどまでに強調するのは、単なる開き直りではないか。治りたがらない病人は病人…

若者

若者は入れ替え制。年代は新陳代謝を繰り返す。 むかしの若者はいくら若ぶったって、もう若者とは見られない。 自分よりも若い子が入ってくると、もう自分は若者ではなくなる。 人は、だいたいのことがわかっている。だいたいのことがわかっていながら、わか…

村上会話

村上小説の男女が会話、「それってどういうこと?」ってツッコミがなく、"わかってるよ"という空気を共有する散文詩のような言葉がただ水のような流れてる。そういう会話しかできない。オタクとはそういう下地を共有してるって幻想があるから、オタクとしか…

公務員のお仕事

今月上旬に並列ルートで部長決裁に回した外部向けの通知文、10人以上が絡むため決裁に予想外の時間がかかってしまい、今週ようやく部長までたどり着いたけど「文頭のこれ、10月までの時節の挨拶だから直しといて」と戻しを頂いた。大切なのは頭紙ではなくそ…

君の名は。見ました

感想。時間のトリックには驚いた。腕のブレスレットもそうだけど、バイト先の先輩と見ていたあの写真展の写真ももしかしたらな、とか確認したくなりもう一回観たくなった。でも、テレビで言うほど感動はなくその点は微妙。「会ったこともない男女があんな大…

居残りした話

美術室で教師と語り合う8時限目。生徒はぼくひとり。 人間失格、罪と罰、どくとるマンボウ、父と子、トニオ・クレーゲル。 側に積んだたくさんの好きな本。居残りで描いた汚い絵。そのモチーフ。 夕焼けの道を駅まで歩く。すれ違う量産型の大学生。 涼しい秋…

映画のレビュー

今日も定時退社。きっかり19時にご飯を食べ終わった。食後、何か映画が見たくなったので、面白い映画はないかとインターネットで映画レビューを検索していると、ある一件のレビューページがヒットした。 レビューの文面からもわかるとてもかなしい、やるせな…

カメラロール 

健常者がやるっていう、酒飲みながら互いのカメラロールの写真見せ合いっこして思いで語るやつしたいと思い、携帯のカメラロール整理してた。 まともなのがない。そうしていらない写真を消去しながら過去へ過去へと遡っていくと、むかしに他界した地下アイド…

断捨離 

断捨離してたら色々出てきた。 なぜ買ったかわからないエロ本第1位 『北岬』-石原真理子 …… ひどいぜ

旧友

小学校からの友だちな理論物理学院生と会うたびにおれだけ大人になっちゃった寂しさをあり得ん感じる。昨夜も「社会認識がなってない」って注意を2回もしてしまった。 彼は芸術を愛し、哲学を好み、理論物理学という霞を食べて生きていこうとしている。「あ…

チャーハン

むかし消化器官に難があるメンヘラの女の子と付き合ってたとき、別れ話のもつれから彼女がヒステリーを起こしたことがあった。「もう死んでやる」そう叫びながら夜ご飯の残りのチャーハンをかっこむ彼女を見たとき、思わず笑ってしまいその話は立ち消えとな…

伸びしろのない、先の見えた給与体系

伸びしろのない、先の見えた給与体系。―具体的には、先月近所で拾って交番に届けた5000円相当の『西武リーグ優勝記念プリペイドカード(1998年)』が12月末に落とし主不在で貰えるかどうかがこの生活唯一の楽しみ。(毎晩もらえたときの妄想をする)

ストレートパーマ 

この先週末毛矯正をして、職員間ではバッハさんの愛称(陰口)で親しまれてたおれの髪の毛をナスのヘタみたいなストレートにしたのに誰にも声かけられなかったから気分悪くなって今日は早退した。 切り直しに行ったとき、写真を撮ったら鬱病がそこにいた。

読書の秋

何をしても満たされない気がする。満たされないっぽい。満たされるはずもない。そう言ってごろごろしているうちにも、もう寝る時間。 「それは罪です。過ぎていく時間がその刑罰なのです。」 何もかも満たされているような、だからこそ何か足りないような。 …

あの頃、エリカと冬

「負け組でいいよ、別に。これはぼくの人生だ」 そう言ってぼくはエリカの手からコントローラーを奪い返した。 彼女はしばらく何か言いたげに立っていた。脳天気などうぶつの森のSEが部屋中にピコピコ響く。 間が悪いな、とぼくは思った。ただ、テレビの音量…

夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦の名前を初めて聞いたのは高校生の頃だった。 「ねぇ~君、森見登美彦って作家知ってる?」 昼食の時間、読書していたぼくにクラスメイトの女子が聞いてきた。彼女は夜は短し歩けよ乙女を読了後、その感動を誰かと分け合いたいようであった。本の…

多摩川の土手

仕事帰り。定時ダッシュ。わくわく多摩川野郎。 tumiのクソでかいカバンにストロング缶を詰めるだけ詰め込んで多摩川の土手で飲んだ。 ふらふら。たのしいなぁ。 ゆらゆら。愉快だなぁ。 もう9時。寂しいなぁ。 真っ暗だし、足元覚束ない。川に流れるおっさ…

ノルウェイの森

父は村上春樹が好かないと言った。読書家だから、話題の小説は市立図書館で借りて一通り目を通す方だった。しかし如何せん詩心というものを持ちあわせていない。一番好きな作家がシドニー・シェルダンとかいう人間だ。村上春樹受け入れられないのも無理はな…

帰ってから

まっすぐ風呂にはいろう。 それからご飯を食べよう。 テレビでニュースを少し見て、本を読む。 ネットはダメ。特にエッチなサイトは。 底辺の女の子たちがお金欲しさに動画に出て、底辺の男たちが無為にそれで自慰をする。考えてみるだけでも気持ち悪い。 も…

エモエモ居酒屋都夏

下北沢駅の南口から徒歩10分程度のところにあるお店都夏。映画「モテキ」のロケ地となったのとや、多くのテレビ番組の紹介によりなかなかの有名店らしい。 ふたりで食べて飲んでの7000円、値段もあまり高くない。 メガハイボールを飲みながら、ぼくは下北沢…

エモエモ次郎三田本店

綺麗とは言えない店内に男臭いラーメン。 結局一人では食べれず手伝ってもらいました。 不甲斐ない。 ぼくは安心したいがためにキミに太って欲しいと思ってる。可愛くなくなったっていい。たくさんたくさん太ってくれ。

むー

ムーミンショップ行ってこれ買った。 かわいい!

歯医者行かなかった

歯医者行くと嘘をつき今日は有給を取った。休みなのに早く起きた。平日家で一人見るNHK教育はあの頃と同じ罪悪感を湧かせる。ホワイトニングでもと適当に用件を作って高幡不動の歯医者に向かった。 京浜東北線で起きた人身事故の影響で、西への電車のダイ…

走れ小田急

そろそろ次の場所に移らなければならない。 ―できるだけ頻繁に移動してください。 ひどく疲れていた時期、どうしようもなくなってた時期、先生はぼくにそう言った。けどこの街は住みやすい。この先行きたい場所も、見たい風景もまったく思いつかない。 午前7…

助教と結婚幸せウーマン

歩いては立ち止まり、歩いてはまた、立ち止まる。背中を丸め老人のように歩いたかと思うと、若い男のように尖ってあるく。それから探偵になり、どこまでも立ち並ぶ墓標を一つ一つ、何かを探しているかのように、彼女はのぞき歩く。そのすぐ後ろを、ぼくは歩…

よくいるタイプ

・中野〜高円寺辺りに住んでいるお上りさん。出身は静岡とか兵庫とか。田舎とも都会とも言えない地方都市。東京に住むということに固執している。 ・創作をやっている。詩作とか活字とか絵とかカメラ、時々被写体とか。人形も好き。 ・漫画、特にガロ系が好…

ここはリハビリ施設じゃあない

職場の先輩のひとりが元MK省キャリアと聞いたから「やっぱ教育委員会の裁量の範囲内にこそ教育行政の本髄は〜」って質問に行ったら「体壊したから」だって。 ここはリハビリ施設じゃあない。

私のことが好きらしい後輩の姿を見ると、私が先輩好きだった時の気持ちを思い出して死にたくなる ってなに?

Twitter辞められなかった話

彼女と銀座のバーでデートなう — ぽきお (@p_kroger) 2015年9月11日 Twitterというメディアを知ったのは確か2009年、沖縄で浪人生活を送ってる時だった。 “銀座なう” “タコパなう” という使用例を紹介する情報番組をぼくは冷ややか目で見ていた。 「これの何…

4月の仕事

今月は結構大きな変化が仕事であった。組織体制も変わり、ぼく自身も異動し、何より上司が変わった。そんなわけで、今は28年度に新設された部署で働いているわけだけど、とても働きやすい。残業は付くし、有給は自由に取れるし、何より指導員の立場から新人…