メンヘラ特有の詩的言動

夜中、NHKの特番でウクライナ内戦特集をやってるとき、「なんで人たちは争うの!!」と急に泣き出しOD。

その晩飲んだスムージーのせいか、見たこともないようなビビットグリーンのゲロを吐く彼女。

 

夜、散歩の途中、幸せすぎです心配になってきた、ことを理由に落ちていた空き缶のプルタブで手首を切り、アスファルトに鮮血を撒く彼女。

 

初めて出会ったとき、『女囚サソリ』の梶芽衣子を思わせる真っ青なロングコートで颯爽と現れた彼女。

 

 

思い出補正があるのかもしれない。けど、むかし付き合ってた彼女との思い出は、他のどの女性との思い出に比べて色鮮で鮮明に覚えてる。

 

楽しかったか、好きだったか、と聞かれたらよくわからないが、彼女は刹那的な美しい言葉を使う人で、詩人だった。

脆さや繊細さの対価としてのその言動を、ぼくは愛していた。