2019-01-01から1年間の記事一覧

平成死亡遊戯

インターネットの世界ではふとしたきっかけで死人と会うことがある。 なんでも、霊子という粒子を電脳空間が媒介することであの世と交信ができるのだそうだ。 しかし霊子に対応した回線はADSL回線までで、光回線は非対応らしい。 平成が終わりを迎えるのと時…

夢は夜ひらく

自身も歌手であり、宇多田ヒカルの母としても有名な藤圭子さんの代表作に「夢は夜ひらく」という歌がある。「十五、十六、 十七と私の人生暗かった」という歌詞がすきで、よく替え歌を口ずさむ。「七、八、九、十、十一、十二、十三、十四、十五、十六、 十…

熟女好き

「ママの誕生日会を家でやるから!w」 ということで張り切って家の大掃除をしていた妻に、それは見つかった。旅行用バッグの中敷きの裏面。我ながら完璧だと思った隠し場所だった。大掃除とはいえ、そんなところ見るかなふつう。ぼくがトイレ掃除をしている…

夜の花見

また花見をした。時期的にも今年最後の花見になると思う。夜の花見。郊外の川沿いを歩いた。ぽつぽつ街灯がある程度で辺りは暗い。「桜本当にあるの?」 「あるはずです…2桁くらいは」 「(群生しているわけではないのか)…」チョロチョロと水の流れる音が沈…

上司と花見

上司とサシで花見をしていた。「こんなオタクの部下とふたりで飲んで何が楽しいんだ」 と思った3年だった。彼はぼくが入庁してからというもの3年間ずっと直属の上司だった。(だった、というのもぼくは4月から異動で別の部署に行く。)上司には最低でも週一…

クソでか主語語り

「おれはな」と語るかわりに「人生とは」と語る。 「元カノがさ」と語るかわりに「女ってのは」と語る。 「こういう辛い思いをした」と語るかわりに「社会は間違ってる」と語る。デッカイ主語で語る、そういうのは教養のなせる技だと思う。中公新書の「教養…

不眠

東京では自殺する若者が増えています。 スーツがない。 金がないからスーツが買えないのもあるが、スーツにそれほどの価値を見出していないからでもある。酸っぱい葡萄かもしれないけど。 先日居酒屋トイレで吐いたゲロがスーツに飛び散り、「もうこれだめだ…

踊るダメ人間の思い出

通勤電車の中書いています。「オーダメ人間として生きる愚かさを あまねく全ての人に伝えたい」シャッフル再生で音楽を聞き流していると、筋肉少女帯の「踊るダメ人間」が流れてきた。むかし好きだったバンドだ。「ダメ人間」という今では聞き慣れた言葉を作…

勉三さんになりたい

午後出勤、通勤電車のなか書いています。受験シーズンのせいか、あの男、キテレツ大百科の勉三さんのことがよく頭に浮かぶ。彼は何歳だったかな。彼は何浪だったかな。詳しいプロフィールはもう思い出せないけど、とても強い男だということは覚えている。「…

初恋には気をつけてね

すみません。年明け初のブログ更新です。 毎日何もなさすぎて書くことがなくて、気づけば1月は終わろうとしてる。 浪人期は不安だったし、大学時代は孤独だったけど、今は小さいながらも安定した定職にも就き、結婚までした。家も決めた。もう人生だいぶ固ま…

スーパーロボット大戦の話

人生においてスーパーロボット大戦より楽しいことはそうないと思う。「スーパーロボット大戦の楽しさを知ってるなんて暗い人生だね」という声が幻聴で聞こえてくる。健康な人はそんなゲームを知らずとも、すくすくと育っていくものだって。否定はしない。が…