娘のお宮参りで近所の大きな神社に行った。
「お宮参りするから君のところの親呼んで」
と妻に言われたとき「?」だった。お宮参りって何?
ぼくの家庭はそういうのをしっかりやらない家庭で、教育と経験値が不足してるため、葬式や結婚式といった儀礼ごとで毎回恥をかいてる。
一通り妻からお宮参りの説明を受け、その説明どおりに沖縄の両親に電話した。
「いま東京は寒いのか?……なら、俺は行かないよ」
と父。
「そういえばお宮参りとかあったね。わかった行くよ」
と母。
この話を妻の両親に伝えたら呆れられた。
毒舌な妻の父からは「オヤジさんは創価学会員か?」とも言われた。薄情なんかよりも、まだその方が幾分かマシだと思った。
本日、妻と、ぼくと、娘と、妻の両親と、ぼくの母の6人でお宮参りをした。
少々不愉快に思うこともあったけど、感慨深い会だった。あんなに小さかった娘が生後2ヶ月ですくすく大きく育った。神様に感謝。
セレモニードレスを着たのんちゃんはもう一丁前の女の子だった。とても可愛い。
ただ装飾のレースが首や手首にチクチク刺さるらしく終始グズグズ。
「のんちゃんは可愛いね。プリンセスのんちゃんだ」
自分で言ってて恥ずかしくなる。イチ地方公務員の娘がプリンセスはないか。
もう少しエライ人間でありたかった、と娘が生れて思うことが増えた。